
チョコレートケーキと伊勢の和紅茶と甘口ワインの三角テイスティング。ワインはチリの「エラスリス」が造る遅摘み完熟ぶどうのデザートワインを開けました。
ということで、今日はワインとお菓子とのマリアージュのお話を少しだけ。
南フランスのローヌ地方でもっとも名高い高級白ワイン「シャトー・グリエ」を生むぶどう品種として有名な「ヴィオニエ」は、ブルゴーニュの「シャルドネ」やロワールの「ソーヴィニヨン・ブラン」と並びフランスを代表する白ぶどうの高貴品種です。
一緒に楽しんだチョコレイトケーキとはなかなかな相性でしたが、単にフルーティなだけではなく蜂蜜やハーブ的な複雑な香りを持つヴィオニエなので、ケーキをくってるというか完全にワインの迫力勝ちでした。
フランス最高のショコラティエ(チョコレート職人)と呼ばれるジャン・ポール・エヴァンのバーに行くと、「ソルベ・ゼピス」という個性的なメニューがあります。リッチでまったりしたチョコアイスに神秘的な4種類のハーブ&スパイスをちりばめた、華やかで複雑なハーブの香り高い超絶的にリッチなチョコレートアイス。日本では馴染みのないアニスを効かせた本場フランスのまんまの味なので賛否両論、好き嫌いが分かれますが、お好きな方は一度味わえば忘れることができないほどにハマるすんごいデザートです。
複雑な香りが特長なヴィオニエ種のデザートワインには、たぶんこの「ソルベ・ゼピス」が最高に合うかもしれない!とこのワインを飲んだ瞬間なぜかフラッシュバック的に閃きました。
南国チリの太陽が育んだリッチな甘みとヴィオニエ特有の複雑な香りに、異次元級のデザート「ソルベ・ゼピス」。あぁ…これ、やってみたくてたまらなくなってきた。
スポンジにチョコレートをコーティングした癖のないチョコケーキは、同じように癖のないドイツの「アイスワイン」(氷結果実の甘口ワイン)が最適です。
またチョコ系で杏子ジャムやオレンジソースを使ったものならイタリアのヴェネチアの近くで産する「レチョート・ディ・ソアヴェ」(干しぶどうのワイン)が最高。土着のぶどう品種ガルガーネガ種の持つほのかな苦みがフルーツソースの甘酸っぱさと響鳴して幸福なマリアージュを描いてくれます。
素朴なクラシックショコラならマディラやポート、甘口のシェリーも充分に試してみる価値があります。
チョコレートの場合はそれじたい個性がひじょうに強く、樽を焦がしたような香り、ヴァニラ、ナッツの他かすかにドライフルーツのニュアンスも感じさせ、しかも強い苦みと甘味を併せ持つ強烈な食べ物ですから、お酒との組み合わせも簡単か難しいかといえば「かなり難しい」部類に入ると思います。
しかし逆に考えると「合うか合わないかハッキリわかりやすい」ともいえまして、チョコレートを真ん中におき様々なお酒とのマリアージュを探るのは私の大好きなひとときです。
和のお酒なら…? 梅酒とチョコレート。じつはなかなかよく合うんです。どんなチョコとどんな梅酒がぴったりくるか、あれこれトライしてみてはいかがでしょう♪
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《ちょっと蘊蓄》
●シャトー・グリエ
フランス南部ローヌ渓谷の北エリアで産する世界最上の白ワインのひとつ。ネイレ・ガシエ家によってわずか約3ヘクタールの畑から生み出されるこの白ワインは、蜂蜜やライチの芳香を放ち、まるで神様の飲み物であるかの如く究極的にまろやかで渾然一体とした独特の味わいで知られています。
フランスワインの世界でも数少ない単一畑での原産地呼称を認められた例外的な逸品で、酒名の「シャトー・グリエ」がそのままワイン産地名として登録されています。(1936年登録)




































